オヤジスキーどもの穴(連載小説用ブログ)
ゆずかほるの連載小説掲載用ページ。ここに掲載する小説には男性同士の恋愛および性描写が含まれますので、18歳未満の方・BL・やおい・同性愛等に不快感を抱かれる方は今すぐ退散してください。


プロフィール

ユズカホル

Author:ユズカホル
サークル名:BUCK÷STYLE/自称スケベビッチ・オヤジスキー。中学生の頃には既に自他共に認めるオヤジ好きを確立。よって小説の登場人物は平均年齢高め。ジャンルはハードボイルド系JUNE。ちょっと後ろ暗い感じのする小説を書くのが好み。
【イベント参加のお知らせ】
GOOD COMIC CITY 15 への参加が決定しました☆
08年8月30日(土)東京ビッグサイト
配置は東6ホール・タ・15aです。
立派な新刊はありませんが、コピー本だけは持参しようと頑張って執筆してます!内容はヒゲオヤジシリーズの番外編かな?お楽しみに〜v



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【短編1】よこしまなこいびと(1/2)
よこしまなこいびと(前編)

<登場人物>
 田上 司(タノウエ ツカサ)・・・・・砂川急送のセールスドライバー。倉本の同級生。
 米村幸二(ヨネムラ コウジ)・・・・同上。田上の先輩。
 倉本 佳史(クラモト ヨシフミ)・・・医療食品メーカーに勤務するサラリーマン1年生。

<うんちく>
 この短編小説は、ワタシが6年前に書いていたものに若干の修正を加えています。
 無料配布本のオマケ小説だったんですけど、読み返してみたらそこそこ萌えるかな?
 みたいな(笑) 運送会社のセールスドライバーだって、立派な萌え要素なんですよ!!
 ワタシにしては珍しくコミカルなストーリーになっていますので、気軽に読んでください♪
 ※余談ですが、季節の設定が8月下旬の残暑の厳しい頃になってます(汗)
 
★読んでみよっかな?という方は、下にある read more をクリックしてくださいませ♪


 市の中心部。オフィスビルに面した道路の各所に運送会社のトラックが停まっている。これは立派な法律違反なのだが、商売の性質上、いたしかたない。駐車違反の取締りとはイタチごっこの毎日だ。
 ブルーとシルバーのツートンカラーのトラック。後部荷台の扉を開けて、若いセールスドライバーが小荷物を取り出している。この区域への配達は、メール便が5つ、社内便が3つ、小包が2つ。総重量は結構なものになるが、ガタイの良い彼はふらつくようなこともなく、ビルのエントランスに入っていく。
「こんにちは!砂川急送です!」
 1軒目の配達先に爽やかな声が響く。
 総務のメール担当がハンコを持って出てきた。
「ごくろうさま。今日も暑いわね〜」
 彼は肯定も否定もせずに、あはと笑った。八重歯がちょっとだけ覗く。愛嬌のある日焼け顔。
「ありがとうございました」
 彼はそう言ってぺこりと頭を下げた。
 エレベーターは使わずに、階段を伝って6階下までダッシュ。額から汗が垂れてくる。彼はボーダーのポロシャツの肩口でこめかみの汗を拭った。
「こんにちは!砂川急送です!」
 ここでも元気よく挨拶。
 手前の棚でファイルを探していた女性社員が、オフィス内に顔を向けた。
「倉本くん!小荷物が来たわよ!」
 コピー機の紙詰まりと格闘していた青年が顔を向けて、ハイと返事をした。
 倉本佳史。ちょっと頼りない感じのする細身の彼は、今年入社したばかりの新米社員だ。倉本の仕事は、言わずと知れたメール担当兼雑用係。
 倉本はカウンターまで出てくると、スラックスのポケットからハンコを取り出しながら、
「司。忙しそうだね」
と、小声で話しかけた。
「おかげさまで」
 セールスドライバーは小荷物から伝票の控えを引き抜いて、
「えーと・・・ココにハンコをお願いします」
 さかさまに差し出された伝票。
 倉本は不思議そうな表情を浮かべることもなく、そのままハンコを押した。結果、さかさまにハンコが押されたことになる。
 セールスドライバーは伝票をウエストポーチにしまいながら、
「集荷の時間はいつもどおりでよろしいですか」
「いいえ。今日は結構です」
「あ、そうですか。珍しいですね」
「まあね。じゃ、どうも」
 ボーダーのポロシャツが廊下の向こうに消えても、倉本はぼんやりとその場に立ち尽くしていた。
 右手にハンコを持つのは『今夜、会いたい』のしるし。
 さかさまに差し出された伝票は、『今夜は会えない』のしるし。
 そのままハンコを押すのは、『わかった』のしるし。
 こんなやり取りがお盆前から続いている。
(連敗記録更新だな・・・)
 倉本はため息をついた。
「倉本くん!コピー機はどうなってるの?」
 女性の先輩の、鋭い声。
 倉本はビクッとして、我に返った。

*****

 セールスドライバーの田上司は、倉本の同級生だ。田上は大学を2年で中退したため二人の進路は別れてしまったのだが、運命の神様は気まぐれで二人を再会させた。倉本は医療食品メーカーに就職し、そのメーカーが入居しているオフィスビルは、田上の受け持ち地区にあったというわけだ。
 偶然に再会したことで、恋も再燃した。
 伝票のやりとりは、二人で決めた恋の暗号・・・。
「一方通行じゃん。司、ズルイ」
 会いたいのに会えない。こんな状態が3週間も続いている。会うことを拒まれているような感じすらある。イライラもピーク。ついに今日はぶっきらぼうな対応をしてしまった。
「お盆明けで会社からの荷物が増えるっちゅーのも解かるけどさぁ・・・」
 倉本は唇を尖らせた。


→2/2につづく v(^ ^)v うふv

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短編小説を掲載しましたよん♪

連載小説用ブログ『オヤジスキーどもの穴』に、新たに短編小説を掲載しました! タイトルは『よこしまなこいびと』。 運送会社のセールスド...
ゆずぶろ【2008/04/21 18:58】





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