オヤジスキーどもの穴(連載小説用ブログ)
ゆずかほるの連載小説掲載用ページ。ここに掲載する小説には男性同士の恋愛および性描写が含まれますので、18歳未満の方・BL・やおい・同性愛等に不快感を抱かれる方は今すぐ退散してください。


プロフィール

ユズカホル

Author:ユズカホル
サークル名:BUCK÷STYLE/自称スケベビッチ・オヤジスキー。中学生の頃には既に自他共に認めるオヤジ好きを確立。よって小説の登場人物は平均年齢高め。ジャンルはハードボイルド系JUNE。ちょっと後ろ暗い感じのする小説を書くのが好み。
【イベント参加のお知らせ】
GOOD COMIC CITY 15 への参加が決定しました☆
08年8月30日(土)東京ビッグサイト
配置は東6ホール・タ・15aです。
立派な新刊はありませんが、コピー本だけは持参しようと頑張って執筆してます!内容はヒゲオヤジシリーズの番外編かな?お楽しみに〜v



カレンダー

07 | 2008/08 | 09
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -



最近の記事



最新コメント

コメントありがとうございます!



カテゴリー



ブログ全記事表示

全ての記事を表示する



ブログ内検索



FC2カウンター

   穴にハマった人の数

   もっとハマってくださいませv



リンク

     本家ブログへの近道
     yuzubana3

     アメーバブログ内分家
     mig

     *よそさまのお宅へGO!*

このブログをリンクに追加する



お世話になっちょります!

ブログランキング・にほんブログ村へ

にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ



BL_Search


社長といえばワイロ(くくくっ) お中元・お歳暮・ワイロには山吹色のお菓子
 ↑ここからワイロはもらってません。
本当だってば。信じてよ。ねぇ。



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:



By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ



4 白菊(しらぎく)(8/8)
連載小説2 『黍嵐(きびあらし)』
第4章 白菊(しらぎく)(8/8)

お読みになる方は、下の read more をクリックしてください。

<余談>
徳川が属する某地下組織の公用語はドイツ語です。
Aクラスのエージェントとして認められると、組織のプレジデントから
ドイツ語のコードネームをもらえます。
もちろん徳川にもコードネームがあるんですが・・・まだナイショですw



 前方の信号が青から黄色に変わった。松院ならシフト・ダウンして突っ込むところだが、この男は赤のシグナルと共に綺麗に停止線で停まった。停止するときのショックも全く感じないほど、丁寧な運転をする。
『携帯電話を持っているな』
『あ、うん』
『ヒロの番号を呼び出せ』
 松院は携帯電話の電源をONにして、徳川の番号を表示した。
『貸せ』
 松院は大人しく携帯電話を渡した。
 プルルッという呼び出し音がかすかに聞こえた。
 十秒ほど経って、男が携帯電話を返した。
『出ない』
 信号が青に変わって、車がゆるりと動き始めたときだった。松院の携帯電話の着信音が響いた。
 松院はすぐさま出たい衝動に駆られたが、横目で男の様子を窺った。
『ヒロからか?』
 松院が頷くと、男は顎をしゃくって『出ろ』と示した。
「はい、松院です。今?車で移動中。梶木先生が急な手術で忙しくなってしまったから、オレ、自力で帰ろうと思って――」
 男が手を差し出してきた。松院は携帯電話を差し出した。
 それから男は英語ではない言語で短く喋って、電話を切ってしまった。
 松院は、男の手から携帯電話を受け取った。頭がズキズキする。油断をしたら意識が遠退きそうだった。
 松院は車窓を流れる風景をぼんやりと眺めていた。どこかしら見覚えのある風景。高熱にうかされた頭でも、『あれっ?』という感覚があった。
(まさか、マンションに向かってる?嘘だろ・・・)

 その『まさか』のとおりだった。
 白皙の殺し屋が運転する白いスポーツカーは最後の角を左に折れて、徳川のマンションの敷地に滑り込んだのだった。
 ガレージのシャッターを背にしてスポーツカーを停めると、男は腕時計で時間を確認した。
 MASERAATI SPIDERのエンジン音だけが車内に響いている。
 松院には時間が経つのが異常に遅く感じられた。
 待つこと数分。
 チェイサー・ツアラーVの白い車体が姿を現した。十メートルほど離れたところにそれは停まった。
 男が再び腕時計で時間を確認した。それから松院に携帯電話を貸せと言った。男は発信履歴から徳川の番号を拾った。
「本当に10分で来たな」
『一方通行をブッちぎって来たんでね』
「なるほど。休みは取ってきたか」
『ああ。だからその子を返してくれ』
「さて。どうするかな」
 男は一瞬、横目で松院を見た。電話機から徳川の声が漏れた。
『ニコライ。悪いことは言わない。ブッダの怒りに触れる前にその子を開放するんだ』
 松院は我が耳を疑った。確かに聞こえたのだ。ニコライと。彼が蒼士の寝言で語られた人物なのだろうか。
 松院は男の横顔を見詰めた。傷一つない、美しい顔。淡い金色の睫毛に縁取られた切れ長の目が実に印象的だ。男は松院の視線を気にも留めず、徳川と話をしている。
「ヒロ。お互いに手札を一枚ずつ出し合おうじゃないか」
『その子と“何を”引き換えにしようって言うんだ?』
「下世話なことを言うな。こいつとビジネスは別問題だ」
 会話が急にドイツ語になってしまったので、松院は意味を解さなかった。
 松院が成り行きを窺っていると、男が携帯電話を折りたたんで手渡してきた。
『降りろ。ヒロのところまでは歩けるな?』
『あ、うん・・・・いいの?』
 男はクスリと笑った。
『おかしなやつだな』
 松院はドアの取っ手に手を掛けてから、不意に尋ねた。
『あのさ、あんた、ニコライっていうの?』
 男は無言だった。
「I’ll remember your name.」
 憶えておくよと言って、松院は白いスポーツカーを降りた。
 間をおかず、MASERAATI SPIDERは走り去って行った。

***

 徳川は八畳の和室に布団を敷いて、松院を寝かせてくれた。
 久しぶりの我が家。安心感の中で、松院はまどろみ始めていた。
「ヒロさん。あのひとさぁ・・・ほんとに殺し屋なの?」
「ああ」
「それっぽくないよね」
 徳川は松院の額に乗せていたタオルを取って冷水に浸した。
「さっき、あいつに言われたよ。“殺し屋”と“殺人鬼”の違いを説明してやれってさ」
 松院は意味合いの違いを少し考えてから、くすくすと笑った。
 だからあの男は言ったのだ。おまえなど殺す『価値』がない、と。
 松院は徳川に視線だけを向けた。
「あの・・・さぁ。すっごく的外れなこと、訊いてもいい?」
「なんだ」
「ヒロさん、ドイツ語が解るみたいだから、訊いてみようと思って。Verzeihen Sie.って、ドイツ語でしょ?どういう意味?」
「Excuse me.と同じことだ。何でまたそんなことを?」
「うん、ちょっとね」
 松院は考えた。蒼士が夢の中で呼んでいたのは、あの男のことなのだろうか?


 松院が眠りに落ちてから、徳川はバルコニーに出て煙草を燻らせた。
 お互いに手札を出し合った。
 白皙の殺し屋が持つ手札とは――
『プレズィデントの命を受け、KOREAで仕事をした。ターゲットは、マフィアの幹部と他数名』
 手札は、韓国で重なっていた。
 徳川が加藤蒼士の奪還作戦を決行することは、プレズィデントの耳に入れていた。それを見越して、プレズィデントは『彼』を動かしたのだろうか。『彼』は加藤蒼士が韓国でどのような扱いを受けていたのか、知っているのだろうか。
(いや。知っていれば、こんなに手ぬるいことはしない)
 徳川は大きく息を吐いた。紫煙が風になびいて消えて行った。
(あいつに構う余裕などあるか。事件を片付ける方が先決だ。そのためには、蒼士と話さなければなるまい)
 煙草を消して振り返ると、アルミサッシのガラスに己の姿が映っていた。徳川はしばし己の顔を睨んでから、後ろ手にサッシを閉じた。

=====
See you next time!

にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ ←よろしければそれぞれのボタンをポチッ★とお願いします!励みになりますv テーマ:自作BL連載小説 - ジャンル:小説・文学

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック

連載小説『黍嵐』 27話目を掲載しました

連載小説『黍嵐』の27話目を掲載しました。 (このページではなく、小説掲載専用ブログ『オヤジスキーどもの穴』に掲載しています。) ...
ゆずぶろ【2008/06/06 22:43】





ホームページ アフィリエイト レンタルサーバー FC2ブログ 専門学校