オヤジスキーどもの穴(連載小説用ブログ)
ゆずかほるの連載小説掲載用ページ。ここに掲載する小説には男性同士の恋愛および性描写が含まれますので、18歳未満の方・BL・やおい・同性愛等に不快感を抱かれる方は今すぐ退散してください。


プロフィール

ユズカホル

Author:ユズカホル
サークル名:BUCK÷STYLE/自称スケベビッチ・オヤジスキー。中学生の頃には既に自他共に認めるオヤジ好きを確立。よって小説の登場人物は平均年齢高め。ジャンルはハードボイルド系JUNE。ちょっと後ろ暗い感じのする小説を書くのが好み。
【イベント参加のお知らせ】
GOOD COMIC CITY 15 への参加が決定しました☆
08年8月30日(土)東京ビッグサイト
配置は東6ホール・タ・15aです。
立派な新刊はありませんが、コピー本だけは持参しようと頑張って執筆してます!内容はヒゲオヤジシリーズの番外編かな?お楽しみに〜v



カレンダー

07 | 2008/08 | 09
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -



最近の記事



最新コメント

コメントありがとうございます!



カテゴリー



ブログ全記事表示

全ての記事を表示する



ブログ内検索



FC2カウンター

   穴にハマった人の数

   もっとハマってくださいませv



リンク

     本家ブログへの近道
     yuzubana3

     アメーバブログ内分家
     mig

     *よそさまのお宅へGO!*

このブログをリンクに追加する



お世話になっちょります!

ブログランキング・にほんブログ村へ

にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ



BL_Search


社長といえばワイロ(くくくっ) お中元・お歳暮・ワイロには山吹色のお菓子
 ↑ここからワイロはもらってません。
本当だってば。信じてよ。ねぇ。



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:



By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ



5 色葉散る(7/10)
連載小説2 『黍嵐(きびあらし)』
第5章 色葉散る(いろはちる)(7/10)

お読みになる方は、下の read more をクリックしてください。



 翌日。
松院の赤いNinjaは、ニコライの乗る白いMASERATIに先行して走っていた。目的地は、箱根の別荘だった。
 脇道に入り、ススキの小道を抜けると、バラス敷きの前庭が現れた。前庭には梶木の黒いシビック・スポーツと、徳川の白いBMWが停められていた。
 松院はそのまま前庭に乗り込んだ。MASERATIが後に続いた。バラスを踏む音が前庭に響いた。
 その様子を海棠が、二階にある玄関から眺めていた。彼女は驚いた様子で踵を返した。
 
 松院はニコライを伴って別荘に上がり込んだ。
 リビングには梶木が居た。かなり驚いた様子で二人を凝視している。
「ちょっ・・・どういうことだよ?!」
「ヒロさんは?」
「ここに居る」
 蒼士の部屋へと続く廊下から声がして、人影が現れた。
 徳川は風貌を一変させていた。髭を剃り落としただけで、こんなにも変わるものだろうかと松院は思った。
「どっ・・・どうしたんだよ!その顔!」
 仰天して声を上げた松院に、徳川が静かに瞳を向けた。
「それはこっちの台詞だ。松院。おまえ、ゆうべはどこにいた」
「どこだっていいだろ。ヒロさんだって電話一本よこさずに、どこにいたんだよ」
「香奈の店だ。夜中に香奈が電話をかけたそうだが、おまえは出なかったそうじゃないか」
「それは・・・」
「どこにいたんだ。言えないのか」
 松院の心臓がチクリと痛んだ。
「・・・このひとと一緒に居た」
 徳川はニコライの前まで歩み出た。
『俺に対する復讐のつもりか、ニコライ』
『復讐?』
 ニコライはフンと鼻で笑った。
『復讐なら、こんな手ぬるいことはしない。血の痕も残さず、骨も残さないのが我々のやり方だ。そうだろう?』
『何が言いたい』
『わたしが望んだのは、復讐ではなく、一夜の楽しみだ』
 ニコライは松院を一瞥してから、徳川に視線を戻した。
『悪くなかった。あんたの仕込みだけあって』
 徳川の拳がニコライの顎を捉えた。長身のニコライが反動で床に倒れ込むほどの、強烈な右だった。
「チーフッ!!」
 梶木の叫び声が響いた。
 徳川は拳を握り締めたまま、ニコライを見下ろしている。
 梶木が、徳川の背中に向かって言った。
「乱闘なら外でやってください。ここには病人が居るんです」
 静かに言い放った梶木を振り返ることもなく、徳川は外に出て行こうとする。
 徳川の背後で、ニコライが片膝をついた。ゆっくりと立ち上がる。
 立ち上がりざまに、ニコライが銃を抜いた。
 まるで、映画のスローモーションを見ているかのような光景。
 松院は息を呑んだ。
「No!!」
 松院が叫んだ。
 徳川が、振り返りざま、反射的にリボルバーを抜いた。
 徳川の視線の先。松院がニコライを抑えるべく飛び出そうとしていた。
 安全装置の外れる金属音。
 ニコライの銃口。死の大天使の、冷たい碧海の瞳。
 徳川と視線が合った瞬間、銃口は松院に向けられた。
 
(撃たれる!!)
 
 松院は目を瞑って顔を背けた。
 その瞬間、海棠の銃口がニコライに向けられた。
「Don’t!!」
「Nikolai!!」
 やめろと梶木が一喝したのと同時に、もう一つ声がした。一同が振り返ると、廊下に蒼士が立っていた。
『撃たないでニコ!僕のお兄さんを撃たないで・・・・ヒロさんも・・・・僕のニコを撃たないで・・・・・お願い』
 蒼士はふらついて壁に凭れかかった。
『もう・・・やめてください。僕が、出て行きますから。僕が日本から出て行きますから・・・・もう諍わないでください・・・』
 蒼士は口元を押さえて踵を返した。
 海棠は拳銃を仕舞うと、慌てた様子で蒼士の後を追って行った。
 松院の視線の端で、徳川の身体が動いた。徳川は外に出て行こうとしていた。
 松院は徳川の背中を視線で追ったが、駆け出すことはできなかった。
 
 ニコライは銃を懐に仕舞うと、ゆっくりと歩き出した。
 廊下の端の小窓の下で、蒼士は項垂れて泣いていた。
 ニコライの前に海棠が立ちはだかった。海棠は唇を引き結んだまま、ニコライの瞳を静かに見詰め返していた。
「もういいよ、海棠」
 ニコライの背後から、松院が声をかけた。
「このひと、蒼士の恋人なんだ。蒼士と二人きりにさせてやって」
 海棠は心配そうに蒼士を振り返ってから、松院の言葉に従った。
 ニコライは蒼士の傍に座り込んだ。
「Ludwig…Lu…?」
 名を呼んで、ニコライは蒼士の身体に腕を回した。
「Niko…」
 か細い声で蒼士がニコライの名を呼んだ。ニコライの長い指が、蒼士の頬に優しく触れた。
『ルー。やっと会えた・・・・会いたかった・・・』
 蒼士の腕がニコライの背中に回され、二人はきつく抱き合った。
 海棠は二人の様子を陰で見守りながら、我知らず微笑んでいた。そして彼女が視線の先を動かすと、松院が外に出て行こうとしている姿が見えた。

=====
See you next time!

にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ ←よろしければそれぞれのボタンをポチッ★とお願いします!励みになりますv テーマ:自作BL連載小説 - ジャンル:小説・文学

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック

連載小説『黍嵐』 34話目を掲載しました

連載小説『黍嵐』の34話目を掲載しました。 (このページではなく、小説掲載専用ブログ『オヤジスキーどもの穴』に掲載しています。) ...
ゆずぶろ【2008/06/15 22:05】





ホームページ アフィリエイト レンタルサーバー FC2ブログ 専門学校