オヤジスキーどもの穴(連載小説用ブログ)
ゆずかほるの連載小説掲載用ページ。ここに掲載する小説には男性同士の恋愛および性描写が含まれますので、18歳未満の方・BL・やおい・同性愛等に不快感を抱かれる方は今すぐ退散してください。


プロフィール

ユズカホル

Author:ユズカホル
サークル名:BUCK÷STYLE/自称スケベビッチ・オヤジスキー。中学生の頃には既に自他共に認めるオヤジ好きを確立。よって小説の登場人物は平均年齢高め。ジャンルはハードボイルド系JUNE。ちょっと後ろ暗い感じのする小説を書くのが好み。
【イベント参加のお知らせ】
GOOD COMIC CITY 15 への参加が決定しました☆
08年8月30日(土)東京ビッグサイト
配置は東6ホール・タ・15aです。
立派な新刊はありませんが、コピー本だけは持参しようと頑張って執筆してます!内容はヒゲオヤジシリーズの番外編かな?お楽しみに〜v



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5 色葉散る(9/10)
連載小説2 『黍嵐(きびあらし)』
第5章 色葉散る(いろはちる)(9/10)

お読みになる方は、下の read more をクリックしてください。


<余談>
ニコライ=コーレマイネンと加藤蒼士(ルードヴィッヒ=アンハルト)は
別の小説ではメインのキャラクターです。
いずれこのブログにも載せると思いますw


 ベッドに戻った蒼士は、ニコライと二人きりで話をしていた。
『ニコライ、ごめんなさい。僕は・・・僕の身体は・・・・』
『謝ることはない。おまえは犠牲者だ。しかも、しっかりと任務を果たした。誇りこそすれ、謝ることなど何もない』
 蒼士は小さく頭を振った。
『丁度いい機会かもしれない』
『何が?』
 蒼士は両手首に巻かれた包帯に視線を落とした。
『あなたとは、いつか別れなきゃならないから』
 ニコライは驚いて恋人の顔を覗き込んだ。
『何を言って・・・ルードヴィッヒ。どういうことなんだ?』
『だって・・・あなたは組織の大幹部だし、僕もいつかはAクラスになる。Aクラスのエージェントになったら、横の連携は一切断ち切らなくてはならない。僕たちはいつか、口をきくことさえ許されなくなるんだ。いつか、絶対に』
 プレズィデントを頂点にした、完全なる一対一の主従関係。Aクラス以上のエージェントに横の連携は一切ない。それが彼らの属する組織の特徴だった。
 蒼士は続けた。
『だったら、今のうちに別れよう。僕の身体はこんなになってしまったし、精神的にもあなたを受け入れられるか分からないし』
『待つ。おまえがわたしを受け入れられなくても、わたしはおまえの傍にいる』
 黒く長い睫を伏せて、蒼士は悲しそうに笑った。
『駄目だよ・・・HIV感染の疑いだってあるし・・・』
『正確な検査結果が出るのは、まだ先のことだ』
 蒼士は、はっきりと首を振った。
『もう、終わりにしようよ。待っていても、以前の僕は戻ってこないのだから。待たれているのも辛いよ。それに・・・僕はあなたにふさわしくないから・・・・』
 蒼士は唇を噛んだ。蒼士の視界の端で、ニコライが小さく首を振った。
『嫌だ。こんなことで別れたくない。おまえを愛している』
『ニコ・・・・もう困らせないで』
『別れるなんて・・・おまえの本心ではないはずだ』
 蒼士は再び唇を噛んだ。ニコライが続けた。
『おまえはわたしの半身だ。私の命の半分は、おまえが支えている。やっと見つけた半身なのに』
『ニコライ、僕だって』
 ニコライを振り返って、蒼士は言葉を失った。
 ニコライのコバルトブルーの瞳が、濡れていた。
『おまえを愛してる。こんなに愛しているのに・・・別れるなんて考えられない・・・・』
 ニコライは力なく俯いた。涙の雫が彼の膝に落ちて、ぱたりと音を立てた。
 彼が泣くところを、蒼士は初めて見た。
 彼が、泣くほどに自分を愛してくれていることを初めて知った。別れると口走った自分の罪が、蒼士の心に突き刺さった。
 蒼士はニコライの手を取って握り締めた。
『ごめんね、ニコライ。もう言わないから・・・だから・・・』
 蒼士はニコライの身体に腕を回して抱き締めた。
『だから・・・泣かないでよ・・・・』

 きつく抱き合って、頬を摺り寄せて――二人は短いキスをした。
『帰ろう。日本を出て、どこか別のところへ行こう』
 ニコライの言葉に、蒼士はゆっくりと頷いた。

=====
See you next time!

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連載小説『黍嵐』 36話目を掲載しました

連載小説『黍嵐』の36話目を掲載しました。 (このページではなく、小説掲載専用ブログ『オヤジスキーどもの穴』に掲載しています。) ...
ゆずぶろ【2008/06/18 19:35】





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